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空母零(ゼロ)戦隊:バイアスのかからなさ具合が名操縦士の証 [読書]

相変わらず「永遠のゼロ」をまだ読んでいない私が
「永遠のゼロ」を読むために読んだ本だ
「壬生義士伝」「大空のサムライ」そして今回が3冊目である

戦記を読むのは難しい
過酷な環境、異常な精神状態
思想信条、国家観
ときには物欲や名誉欲が絡んだ上
すべてが青春の思い出として語られる
バイアスがかかりまくりで
たとえ最前線で戦った人の話でも
まったくの真実とみなすのは危うい

ただ、これだけは言える
言葉は美しく飾られるほど心に届かなくなる
逆もまた真である
そして優秀な戦闘機乗りであればあるほど
飾り気がなく率直な人が多い
自分を見失わず自分に酔わず
常に冷静に、見るべきものを見ている
この本の著者もそうだ
若手からゴッドと呼ばれたほどのゼロファイターで
中国大陸上空での零戦初の空戦に参加した一人でもある
太平洋戦争当初は教官として
激烈悲壮を極めた戦争後半は最前線の死の淵で
一度も被弾することなく戦い抜いた

岩井 勉「空母零(ゼロ)戦隊」(文春文庫)
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ゼロ戦で戦うこととあの戦争の雰囲気が
理屈抜きに伝わってくる名著である
当時特攻基地を訪れた家族のエピソードなど
この著者ならではの視点も素晴らしい

    今、国分基地は、厳しい軍律のなかでの特攻作戦と、
   プライベートの人情とが渦を巻いている。日本がどん底に
   追いつめられた縮図でもあったのだった

「永遠のゼロ」を読む前に、是非
 
 
    ☆   ☆   ☆
 
 
(追記)
思いつきなのだが、タイトルの「空母零(ゼロ)戦隊」
空母がゼロ(=無い)という意味じゃないかと、ふと思った
本来は海軍パイロットで空母艦載機部隊の所属なのに
帰るべき空母がどんどん沈められ
無くなってしまったからである


 
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