So-net無料ブログ作成
検索選択

これぞ夏本「夏の庭」;普遍的であること [読書]

絵画であれ音楽であれ建築であれ
テーマや内容が普遍的であることは
優れた作品に共通した要素である
年月を超え文化を超え人種を超えて
幅広い人々の共感を得
感動を与えることができるからだ

たとえば映画「パルプフィクション」
縁遠い極悪ギャングの話なのだが
下世話な噂話や下ネタ
身近な人々に対する礼儀や敬意
家族や恋人への気配り・忍耐など
ちょっとしたことで一喜一憂する様子や
笑っちゃうくらい身近でありふれたエピソードに
親近感が沸き、説得力が増すことで
深い共感を生むのである

フェルメールの絵画にしてもそうだ
描かれている女性の
今そこにいるような瑞々しさは
我々が好ましいと思う女性に感じるものと
ほとんど同じである
この臨場感が感動を呼ぶのである

お芝居も同じだと思う
共感がないところに感動はない
だからこそディテールにこだわるのである
普遍的であるために必要だからだ

そしてこの本「夏の庭」
20110815natuniwa.jpg
夏はそもそも幽霊の季節
大きな戦争もあったりで
「死」と関わりが深い
そして「死」は
それ自体が普遍的なテーマである
「死」を考えることは
「生」を考えることにほかならないからだ
実感に乏しい子供の頃は特に

「死」というと重くなりがちだが
この本は軽い。心地いいくらい軽い
そして読後感が大変爽快だ
だれもが子供のときに感じた夏が
この本に凝縮している
甘酸っぱい果汁のように
 
 
夏の庭―The Friends
湯本 香樹実
なお写真はハードカバーですが
新潮文庫で420円です

コメント(2) 

コメント 2

serako

この本、懐かしい。
小学生のとき(かなり昔むか~~しの話し)
夏休みに読書感想文書きました。
映画化もされましたよね。
最近 読書してないなぁ。
by serako (2011-08-22 20:53) 

nonn

これね、偶然だったんですが
夏真っ盛りのときに読んだので
庭のイメージがわーっと頭に広がりました
子供向きですが傑作だと思います

by nonn (2011-08-28 17:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。